JICA緒方研究所

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ポスト2015に向けた援助の役割についてUNU-WIDER所長が研究所セミナーで発表

2014年4月3日

済み_IMGP4115.jpgJICA研究所は、国連大学世界開発経済研究所(UNU-WIDER)のフィン・タープ所長を招いて、公開セミナー「ポスト2015へ向けた援助の役割-成長、貧困、人間開発の観点から」を、3月25日にJICA市ヶ谷にて開催しました。JICA研究所では、開発援助、経済成長、貧困削減、人間開発に関連した様々な取り組みを実施していますが、日々変容する世界経済の中で、開発援助が直面する課題や新しい機会はどこにあるのかについて、タープ氏の所属するUNU-WIDERの取り組みを踏まえ、約50名の参加者と共に、ポスト2015へ向けた援助の役割について議論しました


北野尚宏研究所副所長による開会あいさつの後に登壇したタープ氏は、まず、UNU-WIDERが3年かけて行った開発援助に関する研究(Research and Communication on Foreign Aid: ReCom)の成果を紹介しました。タープ氏は、これまで援助が経済成長を促したことによって、多くの低所得国が中所得国へ「卒業」し、貧困削減や人間開発も改善に向かっていることを評価しました。他方で、アフリカの特定地域(特にサブサハラアフリカ)では、一人あたりのGDPの伸び率が低迷し、製造業などの生産性の高い産業セクターからの労働力の流出などが起こっていることを指摘しました。こういった現状から、ポスト2015の援助課題として、アフリカ地域の資源に乏しい脆弱国への継続的な援助、特に雇用の促進、中所得国における新たな貧困層への取り組み、さらにグローバルな課題として、男女平等、環境や気候変動への対応などを挙げました。    


最後の質疑応答では、大学関係者、NGO、政府関係機関からの参加者から幅広い分野にわたる発言が寄せられ、活発な意見交換の場となりました。

 

 

ムービー・コメンタリー

フィン・タープ/国連大学世界開発経済研究所所長

日時2014年3月25日(火)
場所JICA市ヶ谷ビル

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