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「高齢化社会と途上国における国境を越えた人の移動と開発」に焦点を当てたセミナーを開催

2014.06.06

高齢化に直面する日本をはじめとする先進国の社会では、今後の国際競争力を維持していくために、どのように労働力を確保していくのかが大きな課題となっています。他方、途上国では労働力の国外流出が続き、それに伴う海外送金の流入の増加がその経済活動に大きな影響を与えつつあります。

このような国境を越えた人の移動は、高齢化社会と途上国の双方において重要な開発課題であるため、JICA研究所は“Migration and Development in a Graying Society and a Growing Economy“( 邦題:高齢化社会と途上国における国境を越えた人の移動と開発)と題するセミナーを世界銀行KNOMAD と共催しました。

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本セミナーでは、世界銀行を始め、Migration Policy Institute(MPI) 、国立社会保障・人口問題研究所、京都大学、慶應義塾大学から有識者・専門家が出席し、研究所からは、北野尚宏副所長、村田旭研究員、西村直紀研究助手が参加しました。出席者は、高齢化社会と人の移動に関する今後の研究課題や関心事項について意見交換を行い、将来に向けた研究連携の可能性について議論しました。

冒頭に、北野研究所副所長と世銀シニアエコノミストのYi Soonhwa氏が開会の挨拶を行い、その後に各発表者から次のテーマで報告が行われました。

(1)アジアにおける高齢化社会の現状、将来像、政策課題
(2)途上国における人の移動に関連する開発課題(特に、海外送金関連)
(3)高齢化社会と途上国間の国際労働移動(特に、看護師・介護福祉士などのスキル人材関連)

各テーマはそれぞれ緊密な関わりがあり、また今後の経済のグローバリゼーションの深化と高齢化の進展により、益々重要な研究分野となっています。そのため、各機関・有識者・専門家の知見を集約した研究連携や、情報やデータの共有を図り、課題解決に向けた政策提言へとつなげていくことの必要性が確認されました。

開催情報

開催日時:2014年5月22日(木)~2014年5月23日(金)
開催場所:JICA市ヶ谷ビル

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