JICA緒方研究所

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中国と新興国の都市化などについて北野副所長らが議論

2015年10月28日

米国・ワシントンDCに本拠を置くEmerging Markets Forum(EMF)と北京師範大学新興市場研究院の共催による「Beijing Forum for Emerging Markets 2015」が2015年10月19~20日、中国・北京で開催されました。JICA研究所の北野尚宏副所長が出席し、都市化と国際協力についての発表を行いました。

 

発表する北野副所長(左)
発表する北野副所長(右)

新興市場は、2050年に世界経済の2分の1から3分の2を占めるようになると予測されています。一方で、新興市場は、成長の鈍化、通貨価値の下落(減価)、就業圧力の増大などの課題に直面しています。本フォーラムは、こうした現況を踏まえて、世界各国の有識者、オピニオンリーダーたちが意見を交わし、解決策を議論することを目的に開かれました。EMFは、新興市場をテーマとした会合をこれまで9回開催していますが、中国での開催は初めてです。

 

フォーラムには、ペルーのトレド元大統領、バングラデシュのアーメド前首相、ケニアのオディンガ前首相、 キルギスタンのオトルバエフ前首相ら約200人が参加しました。

 

北野副所長は「中国と新興国における都市化:経験と前進」のセッションに参加。世界的に見た都市化の動向、それを支えるファイナンスの現状と課題、中国における都市化の特徴と課題、アフリカでの都市化と開発の関係などについての議論に加わりました。

 

北野副所長は、ODAが開発の"触媒"としての役割を果たした中国の港湾・新都市開発、中国国家発展改革委員会とJICAによる中国の都市化政策に関する共同研究、人々の移動と安全性・快適性の向上を実現させたインドの地下鉄建設などについて説明しながら、都市化に関する国際協力のモデルを発表しました。

 

フォーラムではこのほかに3つのセッションが行われ、中国と新興国の成長減速が所得格差に及ぼす影響、中国の海外直接投資が新興国に与える影響などについて、さまざまな視点から意見が交わされました。

 

EMFが主催する「2015 Global Emerging Markets Forum」は2015年11月、東京で開催されます。

日時2015年10月19日(月) ~ 2015年10月20日(火)
場所中国、北京



開催情報

開催日時2015年10月19日(月)~2015年10月20日(火)
開催場所中国、北京

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