JICA緒方研究所

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「世界開発報告書(WDR)」2013年版のテーマは、「仕事(Jobs)」

2012年10月5日

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     大塚教授によるプレゼンテーション
JICA研究所は、今年10月に開催される世界銀行・IMF年次総会に先駆けて発刊される「世界開発報告書(World Development Report: WDR)2013」の主要メンバーとして執筆に携わった、大塚啓二郎政策研究大学院大学教授を招き、9月19日に本報告書の概要と政策的含意についての発表を目的とした公開セミナーを主催しました。

 

「アラブの春」に影響を与えたと言われるアラブ諸国における若年層の雇用問題や、2007年以来世界的金融不安に伴った先進国や新興国での失業問題など、現在、「仕事」がグローバルな課題となっています。

 

大塚教授は、「本報告書が仕事(Jobs)をテーマに挙げ、単に労働市場の問題としてではなく、生活水準、生産性、また社会的結束(Social Cohesion)の観点から分析されている」と述べたうえで、仕事に焦点を当てた背景や、開発途上国の現状だけでなく先進国との関連性などについても紹介しました。

 

質疑応答では、アフリカを含む開発途上国での就業についての質問などが寄せられ、今後のサブサハラアフリカ諸国の自給自足農業における農業技術移転とその普及の重要性や、開発途上国への技術研修の必要性などについて議論がなされました。

 

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 質疑応答の様子
この報告書は、第1部(仕事は変革的影響をもつ)、第2部(開発に資する良い仕事とは何か)、第3部(雇用のレンズを通した政策)に分類された9章から構成されており、各章の最後に重要な問題提起として、政策に関する質問—成長戦略か仕事を増やす戦略か、企業家精神は育成できるのか—などについての議論が紹介されています。

 

報告書、第6章のテーマ「多岐にわたる仕事のアジェンダ」で、国によって異なる就業形態を八つに分類して取り上げている中で、大塚教授は「都市化の進む国」の事例であるバングラデシュのアパレル産業が、南アジアでの「東アジア型」産業発展のよき成功例であると指摘しています。JICA研究所でも、世界銀行・IMF年次総会で、この研究事例を基にしたセミナーを行う予定です。

 

日時2012年9月19日(水)
場所JICA研究所、東京



開催情報

開催日時2012年9月19日(水)
開催場所JICA研究所、東京

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