JICA緒方研究所

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プロジェクトヒストリー『未来をひらく道 ネパール・シンズリ道路40年の歴史をたどる』を刊行しました

2016年3月29日

インドと中国という大国に挟まれたネパールは長い間、ヒマラヤの山々に閉ざされた、小さな王国だった。
首都カトマンズとインドをつなぐ道は、物流と経済活動、人びとの生活の命綱だ。
しかしその道も、雨期の大雨によって引き起こされる土砂災害で、度々閉鎖されていた。
カトマンズとインドをつなぐもう1本の道をつくる。
自然災害に度重なる試練を与えられてきたネパールのその悲願は、日本からネパールに引き渡された1本の道によって達成された。
シンズリ道路。
構想40年、施工20年。
この長い年月は、2度の民主化と内戦という、
ネパールの激動の歴史とともに刻まれた。

シンズリ道路完成前の道(写真上)と完成した道路

インドと中国という大国に挟まれ、港を持たない内陸国であるネパールにとって、インドに通じる幹線道路は、モノと人びとの移動を確保する重要な生命線です。本書でとりあげているシンズリ道路は、そのネパールの生命線としての役割を果たす重要なインフラとして、我が国無償資金協力の事業として建設されました。本書は日本の対ネパールODAの黎明期に遡る事業の構想から建設に至る歴史、そしてその実現に貢献した人々のプロフィールと活躍、さらに完成によってもたらされたインパクトについてまとめたものです。

書籍の詳細な情報については、刊行物のページをご覧ください

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