JICA緒方研究所

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プロジェクトヒストリー『地方からの国づくり 自治体間協力にかけた日本とタイの15年間の挑戦』を刊行しました

2016年5月2日

アジア通貨経済危機以降、
民主化とともに地方分権への動きを強めるタイ。
日本は世界でも有数の地方自治先進国である。
そのノウハウを援助リソースとして、
タイの地方自治を支援することはできないだろうか--。
"ガバナンス支援"という新たな途上国支援の道を拓くため、
学識者と日本の地方自治のエキスパートたちはタイへ飛び立った。

タイの子どもたち

本書は、JICAが協力を行った「タイの自治体能力向上プロジェクト」による約15年の取り組みの軌跡をまとめたものです。このプロジェクトでは、両国の学識者による共同研究として協力が始まり、相互に意見交換を重ねて「自治体間協力」を柱とした協力に発展し、同国における自治体間協力のモデルと制度づくりが行われました。その結果、プロジェクト開始前にはタイではほとんど見られなかった「自治体間連携事業」が、全国約30%の県で、県以下のレベルでは半数以上の自治体で行われるようになりました。本書は、日タイ双方の関係者が互いに議論し、試行錯誤しながら、地方行政の改善に取り組んだ軌跡を詳細に描いています。

書籍の詳細な情報については、刊行物のページをご覧ください。

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