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JICA研究所、英国開発学研究所(IDS)、フランス開発庁(AFD)がQuality of Growthについて議論

2012.11.20

11月16日、JICA研究所は英国サセックス大学に拠点を置く開発学研究所(Institute of Development Studies: IDS)にて、同研究所とフランス開発庁(L'Agence Française de Développement: AFD)と「質の伴った成長(Quality of Growth)」の在り方について議論を行いました。今回の会合は、今年3月8日にIDS所長ローレンス・ハッダード教授がJICA研究所を来訪し、セミナーを実施したことをきっかけに準備が行われたものです。

IDSは1966年の創設以来、独立した研究機関でありながら、英国開発庁(DFID)、国際機関、途上国政府の開発戦略に関するブレインとして大きな影響を与え続けてきました。IDSは特に人間・社会開発や貧困層中心の開発政策に関する研究に強みがあるとされています。

本会合では、Quality of Growthの定義や、達成に必要な課題について議論され、各研究者が考える研究課題についてプレゼンテーションが行われました。発表内容は、貧困、不平等、栄養、環境、天然資源の活用、税制、ガバナンス、産業、雇用、持続的成長などにわたりました。

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JICA研究所加藤上級審議役(左)、島田企画課長(右)

JICAからは、加藤宏上級審議役と、島田剛JICA研究所企画課長がプレゼンテーションを行い、JICAの経験・案件事例を交えながらQuality of Growthの定義を巡ってSustainable GrowthやInclusive Growthとの違いなどについて課題を提起し議論を行いました。また、発表者の他には、神公明JICA英国事務所長、敦賀一平JICA研究所リサーチオフィサーもパネルディスカッションに参加し、活発な議論が展開されました。

今回の会合は、Quality of Growthに対する各機関の考えを共有し、意見交換をする良い機会となりました。今回の会合をきっかけに、今後もIDSやAFDとより深い議論を継続し、研究成果を本などにまとめて出版する予定です。

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開催情報

開催日時:2012年11月16日(金)
開催場所:英国サセックス大学

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