JICA緒方研究所

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JICA-RIの研究者が、フィンランドでの障害学会で発表

2013年6月14日

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      ラミチャネ氏
5月30、31日に、フィンランドのトゥルクにて、Nordic Network on Disability Research (NNDR)主催による第12回の障害学会が開催され、JICA研究所のカマル・ラミチャネ研究員が発表を行いました。本会議には、スカンジナビア地域をはじめ世界各国から研究者、政策立案者などが参加し、障害学における社会、文化、歴史、また開発領域にわたった200以上の発表が行われました。

 

ラミチャネ氏は、31日の「労働市場と雇用」のテーマで実施されたセッションで、ネパールの事例として、「視覚障害のある教師が一般の学校で障害のない生徒を教える—インクルーシブな雇用のモデル」のテーマで発表を行いました。

 

発表の中で、ラミチャネ氏は、障害のある人が就業する際、仕事の選択肢が限定される傾向にある中で、ネパールで 教育を受けた視覚障害のある人が、障害のない生徒が通う学校で教師として働いている事例を紹介しました。
彼の2012年の調査で、同国では、高等教育を受けた視覚障害のある人の40%以上が、障害のない生徒が通う学校で教鞭をとっている結果を紹介し、この顕著な業績は、視覚障害のある一人一人のアドボカシーとロビー活動による政府への働きかけの結果であると指摘しています。また、3千人以上の学生への調査で、指導技術において視覚障害のある教師と障害のない教師との差はほとんどないという意見が多数を占める結果を紹介しました。ラミチャネ氏は、「このような政策は、単に障害のある人々の経済的な自立を助けるだけでなく、インクルーシブな労働市場を促進することにも繋がる」と指摘しました。さらに、障害のある人々の社会、経済活動においてのインクルーシブな参加を促す政策は、人々の考えを転換するきっかけになり得るとも述べました。

 

JICA研究所では、新しい援助アジェンダとして、「ポスト2015における開発戦略に関する実証研究」を行っており、本学会での発表もその研究の一環として行われました。

 

日時2013年5月30日(木) ~ 2013年5月31日(金)
場所フィンランド、トゥルク
関連ファイル

【発表資料】Teaching in mainstream schools by teachers with visual impairments:model for inclusive employment




開催情報

開催日時2013年5月30日(木)~2013年5月31日(金)
開催場所フィンランド、トゥルク

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