JICA緒方研究所

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GDN総裁を招いての開発援助研究能力向上における課題をテーマにしたセミナーを開催

2013年9月30日

9月24日JICA市ヶ谷にて、Global Development Network(GDN)総裁のピエール・ジャッケ総裁(元フランス開発庁チーフエコノミスト)を招き、JICA研究所とGDN-Japanの共催によるセミナー「開発援助研究能力向上における課題とGDN」を開催しました。

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GDN総裁

ピエール・ジャッケ氏

GDNは、世界各地の研究者・研究機関のネットワークを結ぶハブ組織として、1999年に世界銀行が主導して立ち上げ、2008年に国際機関化を果たした世界的な知識ネットワーク機関です。日本では、11の地域ネットワークのうちの一つ:GDN-Japanが組織されており、JICA研究所がその事務局を務めています。

ジャッケ氏は、自身のAFDやGDNでの経験を引き合いに出しつつ、エビデンスに基づいた分析に基づき、ローカル・オーナーシップを尊重しながら、開発政策における意思決定の質の向上につなげる為には、途上国における研究者の研究能力の向上と、研究者・政策立案者間の連携・コミュニケーションの改善が重要であると強調しました。

続いてジャッケ氏は、GDNはそのギャップを埋めるために、『研究者のリサーチスキルと政策提言とのコネクティブ・キャパシティの育成』、『途上国のエリート研究者育成と一般の人々のリサーチ能力の向上』『能力の向上と研究の質の向上』をアプローチの基軸に据え、11の地域ネットワークと連携しながら、途上国の研究・政策提言能力の向上を目指していること、GDNが全世界及び地域ネットワークごとの研究コンペや研究案件を通じて、今日までに3,660人の途上国研究者を支援してきたことにも触れました。さらにジャッケ氏は、GDNの課題として、研究能力強化へのファンディングの確保、研究能力の向上にかかるモニタリング・評価の確立、政策立案者、市民社会、メディアとの建設的な協力関係の構築などをあげて、発表を終えました。

発表後の質疑応答では、JICA研究所他国内のシンクタンク等からの出席者より、途上国の研究能力の向上だけでなく、パートナーシップを通じた先進国と途上国の研究者間のリンケージとしてのさらなる役割をGDNに期待する旨のコメントや、障がいを持つ研究者の能力強化や障がいの主流化にかかる取組みについての質問等があり、活発な意見交換が行われました。

ムービー・コメンタリー 

・Pierre Jacquet / President, Global Development Network

日時2013年9月24日(火)
場所JICA 市ヶ谷ビル

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