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2013年国連南南協力エキスポにJICA代表者が出席

2013年11月18日

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       加藤所長
      (写真提供:UNOSSC)

10月28日から11月1日までの5日間、2013年国連南南協力エキスポが、ケニアの国連ナイロビ事務局本部(UNON)にて開催され、2008年に本エキスポが始まって第6回目となる今回、初めて途上国、そしてアフリカ大陸での実施となりました。アフリカ地域の政府代表者をはじめ、アジア、ヨーロッパ、ラテンアメリカ各国の代表者、またEliasson国連副事務総長や共催者である国連環境計画(UNEP)のSteiner事務局長を含む国連機関、国際・地域機関、主要二国間ドナー代表者など、1,000名以上が参加し、国際的な経験の共有と活発な議論がなされました。

 

10月31日には、「南南・三角パートナーシップとポスト2015年開発アジェンダ」と題してJICA、国連南南協力事務所(UNOSSC)およびUNEP共催によるハイレベル会合が開催された他、昨年度と同じくテーマ別の6つの南南・三角協力ソリューションフォーラムに加え、NGO、援助機関や民間企業により、小フォーラム(パートナーシップフォーラム)や展示が行われました。

 

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本田研究員

(写真提供:UNOSSC)

本エキスポへは、これまでJICAが行ってきた南南・三角協力事業の成果や研究成果の発信、さらに国際的な動向把握を目的として、JICA研究所より、これまで南南・三角協力の研究に携わってきた加藤宏所長(JICA理事)と本田俊一郎研究員が出席しました。また、JICA本部からは、長谷川基裕国際協力専門員、浅井誠国際援助協調企画室主任調査役も併せて参加しました。

 

<「南南・三角パートナーシップとポスト2015年開発アジェンダ」ハイレベル会合>
ハイレベル会合の冒頭で開会のスピーチを行った加藤所長は、三角協力が今後、さらに推進されるべきであると述べました。特に、開発に有用な知識や経験は、先進国や途上国のなかでも中進国のみが保有しているわけでなく、小国あるいは貧困国といわれる国々にも豊富に存在していることが経験から明らかであり、そのような貴重な資源の途上国間での共有を促進するためにも、三角協力が重要な役割を果たしえることを強調しました。また加藤所長は、今年のエキスポのテーマである「グリーンエコノミー」に焦点を当てたJICA研究所による三角協力研究レポート「Tackling Global Challenges through Triangular Cooperation」と、JICAとUNOSSCおよびブラジル国際協力庁(ABC)の三者で共同実施した、南南・三角協力の運営・実施管理能力強化事例に関する調査レポート「Enhancing Management Practices in South-South and Triangular Cooperation」の両成果物を紹介しました。

 

続くセッション1「The Power of South-South and Triangular Cooperation: Learning from Experiences」では、長谷川国際協力専門員とマレーシア・サバ大学熱帯生物学・保全研究所(ITBC/UMS)のバイラッパン所長が、 マレーシア・サバ州における生物多様性保全へ向けたJICA技術協力による能力強化、並びにその経験と知識のアジアやアフリカの国々との共有の取組み(第三国研修)について報告し、国際的な枠組みや機関などとも連携した南南・三角協力の展開が特に生物多様性のようなグローバルイシューにおいて効果的である点を紹介しました。

 

引き続き行われた「Capacity Development in the Management of South-South and Triangular Cooperation」と題する第2セッションでは、本田研究員の進行で、南南協力実施国(Pivotal country)による開発協力実施能力の強化を中心に活発な議論が展開されました。さらに最後の第3セッションでは、「South-South and Triangular and the Post-2015 Development Agendaのテーマで、ポスト2015年の開発アジェンダにいかに南南・三角協力が貢献できるかについての発表と議論が行われました。

 

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パートナーシップ・フォーラムにて

加藤所長(左から2番目)

<国際農業開発基金(IFAD)などとのパートナーシップ・フォーラム開催>
また、同日昼に国際農業開発基金(IFAD)が中心となって開催されたパートナーシップ・フォーラム「South-South and Triangular Cooperation for Impact at Scale: Towards a Community of Practice and Learning Alliance」に加藤所長が登壇し、2008年の組織統合によって、有償・無償資金協力や技術協力の一元的な実施を行い得る組織となったJICAにおいて、スケーリングアップへ向けた基礎が確立されつつあるが、なお残る課題に対して様々な努力を重ねていることなどを紹介しました。また、ブルッキングス研究所とのスケーリングアップに関する共同研究についても触れました。

 

本年の南南協力エキスポにおいて、JICA研究所が国際援助協調企画室を含む本部事業部門と密接に連携しながら、昨年に引き続きハイレベル実務者会合の共催や環境分野を中心とするJICAの南南・三角協力の取組み紹介を行ったことで、南南・三角協力に対する日本、そしてJICAのプレゼンスを示したのみならず、今後のより良い南南・三角協力の実現へ向けた知的貢献を行うことが出来ました。ポスト2015年の国際開発アジェンダにおける有効な開発協力アプローチとしても注目が集まる南南・三角協力について、研究所は引き続き研究活動を継続していく予定です。

 

※JICA研究所ホームページ: 「Tackling Global Challenges through Triangular Cooperation:Achieving Sustainable Development and Eradicating Poverty through the Green Economy」

 

日時2013年10月28日(月) ~ 2013年11月 1日(金)
場所ケニア、ナイロビ



開催情報

開催日時2013年10月28日(月)~2013年11月 1日(金)
開催場所ケニア、ナイロビ

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