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スリン・ピッスワン前ASEAN事務総長がJICA研究所特別招聘研究員に就任

2013年11月19日

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スリン・ピッスワン前ASEAN事務総長がJICA研究所特別招聘研究員に就任しました。

 

スリン氏は、タイ国外務大臣、国連人間の安全保障委員会委員などを歴任され、現在はオックスフォード大学イスラム研究センターフェロー、およびタイのタマサート大学名誉教授としても活躍されています。スリン氏の特別招聘研究員就任を記念し、11月12日に講演会を開催しました。スリン氏は、ASEAN事務総長在任中に、ASEANとJICAとのパートナーシップの構築に尽力されたことから、今回「ASEAN・日本関係の課題と展望」と題して講演いただきました。

 

スリン氏は講演の中でASEANと日本がパートナーシップを結んでから今年が40周年に当たり、これまで日本とASEANが強い協力体制を築いてきたことや、この地域の経済発展の過程に日本が大きく貢献してきたことを指摘しました。現在のASEANは以前と違って中産階級の台頭がめざましく、インフラなどを中心とした開発から、人間、社会、文化面など人間中心への転換が必要であり、日本が持っている学問や文化における知識をASEAN諸国に共有されることへの期待が示されました。また、日本は、ASEAN諸国などと比べてインクルーシブな経済発展を遂げており、貧富の差が少なく、資源を共有し富を公平に分配してきた歴史があることから、東南アジアの国々がそれを学ぶことが大切であると述べました。

 

その一方で、ASEAN諸国だけでなく日本も同様に、アジアにおける新たな地域情勢に対応すべく、人間および国、地域の安全保障に焦点を当てた新たな規範を構築する必要性に直面していると指摘しました。最後にスリン氏は、今後の課題として、ASEAN諸国が、日本を含む東アジア諸国と共通のコミュニティを形成しているとの認識を深めることが大切で、今後我々が共通の方向性を見出していく必要があると締めくくりました。

ムービー・コメンタリー

スリン・ピッスワン / JICA研究所 特別招聘研究員

開催情報

開催日時2013年11月12日(火)
開催場所JICA 麹町本部

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