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途上国開発戦略におけるガバナンス理論の問題点や展望に関する書籍に志賀研究員が著者として参加

2014年2月10日

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志賀裕朗研究員が著者の一人として参加した書籍『開発政治学の展開 —途上国開発戦略におけるガバナンス—』が勁草書房から発刊されました。
同書籍は、とりわけ2000年代以降、国際援助潮流において中心的地位を占めるようになったグッド・ガバナンス(good governance)の概念を巡って理論や政策がどのように展開されてきたのか、その問題点と展望について多面的な観点からの議論を行っています。
志賀研究員は第Ⅱ部「開発と国家」の中の第5章「『法の支配』の構築はなぜ難しいのか—その構築過程の政治性—」を執筆しています。その中で志賀研究員は、「法の支配」が経済発展や貧困削減、民主化や紛争抑止といった様々な難問の「非イデオロギー的で技術的な、いわば万能薬的な解決策」とみなされているようになっていることに疑念を呈しています。「法の支配」は法を定立し執行する国家権力の強化を目指しつつも、その恣意的行動を抑止するという二律背反的な目的を追求するものであるため、その構築過程は様々なアクターの利害関係が絡む政治的なものとならざるをえず、成功裡に「法の支配」を構築するには、その構築過程におけるアクターの行動と動機を把握することが不可欠である、と主張しています。

 

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