JICA緒方研究所

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アフリカ開発の展望と課題をアフリカのリーダーが議論

2013年7月8日

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6月21日~22日、コートジボワールの首都アビジャンにおいて、同国政府とアフリカ開発研究を行う米国センテニアル社の共催による会合「Africa Emerging Markets Forum」が開催されました。本会合は、アフリカ諸国のリーダーとアフリカ開発に対する有効な草案を共有し、それらについて積極的な意見交換を行うことを目的としています。元首・大臣級の要職経験者、在同国大使、援助関係者、研究者等100名超が参加する中、JICAからは岡村邦夫上級審議役と敦賀一平JICA研究所企画課職員が参加しました。

 

本会合の基調講演で登壇した、コートジボワールのアラサン・ウワタラ大統領は、投資・貿易促進、経済構造転換、高付加価値産業育成、雇用創出等に今取り組むことが、アフリカが高成長を持続するために不可欠であることを強調しました。

 

続いて行われた個別セッションでは各会合ごとに様々なテーマにおいて議論が行われました。センテニアル社のセオドア・アーラース氏が「アフリカ経済は2050年に一人あたり所得が17,000ドルに達する潜在的可能性を秘めている」と報告し、議長を務めるミシェル・カムデシュ元IMF専務理事とウワタラ大統領の下、アフリカ諸国が今執るべき政策について、参加者と意見交換が行われました。また、コートジボワールのマブリ・トワケス計画・開発大臣、ホルスト・コーラー元ドイツ大統領、ベンジャミン・ウィリアム・ムカパ元タンザニア大統領が議長を務めた別のセッションでは、人口問題、内包的開発、不平等、成長、雇用、ガバナンス等の観点から2050年の目標へ向けた政策について討論されました。「人口問題、内包的開発、不平等」のセッションでは岡村上級審議役がパネリストとして参加し、TICAD Vとの関係性を念頭に置きつつ、雇用創出、人材育成、セーフティネットの整備等が今後重要な課題となり得るといった議論を展開しました。

 

意見交換の場では多くの出席者から積極的なコメントが出され、関心のポイントが明確になりました。それらの中で特に「2050年の目標へ向け発展を持続させるためには、産業育成・雇用創出を通じた内包的な成長パターンの実現が不可欠」、「その達成のためには、政府・民間セクターが一丸となって課題に取り組む必要があり、政府は民間が活動しやすい市場・制度の整備を行うべき」といった論調のコメントが目立ちました。

 

JICA研究所が同社と協力し作成している報告書『Development Challenges in Africa Towards 2050』は本会合のバックグラウンドペーパーとして位置づけられています。また、TICAD V公式サイドイベントでも本会合と同様の主旨で議論の場を設け、参加者から意見を集約しました。今後も研究の側面から研究所はアフリカ開発に貢献していきます。

 

日時2013年6月21日(金) ~ 2013年6月22日(土)
場所コートジボワール、アビジャン



開催情報

開催日時2013年6月21日(金)~2013年6月22日(土)
開催場所コートジボワール、アビジャン

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