JICA緒方研究所

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フィリピンのGISデータを収集して研究プロジェクトに活用

2010年12月20日

JICA研究所の宮崎卓研究員らのグループは2010年12月2日~8日、マニラの国土地理関連部署を訪問しました。研究所が進める「フィリピン農村部における成長と貧困削減の実証研究」プロジェクトの対象地域を中心にGISデータベースを整備し、同国の地形やインフラ、産業などのデータ収集を図ることが目的です。これにより同プロジェクトに関連し、GISを駆使して、上記の実証研究をより効果的に分析することが可能になります。

GISは、山や川などの地形はもちろん、現地での家計調査で収集した多種多様なデータを位置情報と関連付けつつ管理、加工、表示、検索、分析できるといった利便性を持っています。JICAはこれまで、フィリピンで数多くのODAプロジェクトを手掛けてきましたが、GISがあればこれらを互いに関連付けながら、より包括的に管理することも可能になります。またプロジェクトの成果を、プロジェクトと受益者の位置関係をも踏まえ、より正確に検証できるようになります。

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写真提供: 今村健志朗/JICA
宮崎研究員は「GISだと、地図上の平面的な距離ではなく、山や川などの地形も考慮に入れた実質的な距離・時間、すなわち移動のためのコストをシミュレーションできる」と強調します。

GISを駆使した上記のような研究成果が蓄積されれば、どのようなルートで道路を敷設すると貧困層の生計向上に役立つのか、といった検討をする際にも、有益な参考情報になります。「GISの活用は、複数のセクター・プロジェクトを互いに関連付けながら計画・管理したり、プロジェクトの位置やルートを選定する上での参考となるなど、研究面でのメリットのみならず、将来の開発援助事業に貢献するものと期待している」と宮崎研究員は述べています。

GISに対する期待は近年、開発援助の分野でも高まっており、当研究所としても今後ともその活用の可能性を検討していきます。

関連研究領域: 成長と貧困削減

関連研究プロジェクト: フィリピン農村部における成長と貧困削減の実証研究

日時2010年12月 2日(木) ~ 2010年12月 8日(水)
場所フィリピン マニラ



開催情報

開催日時2010年12月 2日(木)~2010年12月 8日(水)
開催場所フィリピン マニラ

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