JICA緒方研究所

ニュース&コラム

東アジアの金融危機研究でワークショップ

2011年2月16日

JICA研究所は2011年2月13~14日、「東アジア通貨金融危機からの回復の政治経済学的分析」と題する研究プロジェクトのワークショップを東京・市ヶ谷の研究所内で開きました。この研究プロジェクトは、97~98年と08~09年の2度にわたる金融危機からの回復過程を分析し、アジア地域の持続的な経済発展への示唆を得ることを狙いとしています。

このプロジェクトには、JICA研究所からは恒川惠市所長と岡部恭宜研究員、ジャン-クロード・マスワナ研究員の3人、海外からは米国、インドネシア、韓国、中国、タイの大学に所属する研究者が参加しています。それぞれが、金融危機と東アジアの経済発展にかかわる個別のテーマをもち、目下、ワーキングペーパーを執筆しているところです。 

今回のワークショップは、研究者一人ひとりが執筆中のワーキングペーパーの内容を発表し、それに対して他の研究者がコメントをすることで、内容をより精査していくというのが狙いです。第三者の立場からのコメントを求めるための討論者4人も国内外から招きました。

JICA研究所から、恒川所長が「『高所得国の罠』に陥った日本」、岡部研究員は「97~98年の危機後の韓国とタイにおける金融再建とその帰結」、またマスワナ研究員は「中国と韓国の銀行セクターが輸出振興に果たした役割」について発表しました。 

このほか、東南アジアにおける「中所得国の罠」や経済の対外的脆弱性、韓国やタイの自由貿易協定(FTA)に向けた戦略、さらには08~09年の危機における中国政府の役割などについて発表がなされました。

各プレゼンテーションの後に設けられたディスカッションでは、政治学や経済学、地域研究といったそれぞれの専門の立場から幅広い意見や突っ込んだ質問が出されました。

今回の議論を踏まえて、各執筆者は論文の執筆を進める予定です。11年度にはシンポジウムを開催し、研究成果を発表する運びとなっています。 

関連研究領域 : 成長と貧困削減

 

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日時2011年2月13日(日) ~ 2011年2月14日(月)
場所JICA研究所
主催者JICA研究所



開催情報

開催日時2011年2月13日(日)~2011年2月14日(月)
開催場所JICA研究所

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