シリーズ「日本の開発協力史を問いなおす」2 『最大ドナー日本の登場とその後 政策史2・1990年代以降』

  • #書籍および報告書

日本は1989年に世界最大の援助国となりました。しかし、2000年頃から、日本のODAは金額的に減少し、一般会計ベースでピーク時の半分、支出純額の順位は世界第4位程度と後退しました。本書では、日本がトップドナーであった1990年代と、その後トップドナーの地位を米国に譲り、開発協力の在り方を模索する黄昏の援助大国となった2000年代以降の2つの時代について、日本の開発協力に何が起きたのか、2つの時代の開発協力の違いは何かなど、日本の開発協力をめぐる政策の変遷を考察します。

また、これからの新しい時代を展望し、被援助国の時代から日本の開発協力が蓄積してきた「知」が、新しい貢献の機会を見いだすことができるのか、またできるとすれば、どのような可能性があるのかを考えます。

本書は、JICA緒方貞子平和開発研究所の研究プロジェクト「日本の開発協力の歴史」の成果として発刊された書籍シリーズ「日本の開発協力史を問いなおす」(全7巻)の第2巻です。

著者
下村 恭民
発行年月
2022年11月
出版社
東京大学出版会
言語
日本語
ページ
448ページ
開発課題
  • #日本の開発協力
研究領域
開発協力戦略
ISBN
978-4-13-034321-3
研究プロジェクト