スポーツを通じた民族融和の可能性を考える—南スーダンにおける平和構築の取り組み

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2011年7月に世界で最も新しい国として独立した南スーダンは、これまで二度にわたる紛争を経験してきました。このような状況の中、「平和と社会的結束」をテーマとした全国スポーツ大会:「国民結束の日」が2021年を除いて毎年開催されています。そして、この「国民結束の日」に参加した選手たちが、南スーダンが初めて参加した2016年のリオ・オリンピック、さらに2021年に開催された東京オリンピックに出場しました。

JICAは「国民結束の日」やリオ・オリンピックへの参加を支援してきました。また、東京オリンピックでは前橋市が長期にわたり、南スーダンの選手の事前合宿を受け入れました。スポーツを通じた平和構築支援が国内の民族融和のみならず、国を超えた絆の構築に発展し、母国に希望の灯を与えています。

本書では、これらのエピソードとともに、「スポーツと平和・開発に関する研究」の成果も踏まえ、スポーツを通じた民族融和の可能性が描かれています。

著者
古川 光明
発行年月
2022年11月
言語
日本語
ページ
250ページ
関連地域
  • #アフリカ
開発課題
  • #平和構築
研究領域
開発協力戦略
研究プロジェクト