終了プロジェクト
スポーツと平和・開発に関する研究本研究では、JICAが重点分野としてかかげる平和構築やジェンダーといった開発分野において、これまで十分に行われてこなかったスポーツを通じた開発援助の効果の実態を明らかにし、スポーツが果たす役割について分析します。また、その結果を踏まえて、今後の日本のスポーツを通じた国際協力の在り方について提言することを目的としています。
「スポーツと平和と開発」の視点を踏まえ、南スーダン、タンザニア、ヨルダンにおいて、研究対象となるスポーツ支援の多様な関係者(選手、観客、政府関係者)間、また、国内や国家を超えた民族間、そして、民族と国家との信頼関係等といった社会関係資本に着目して分析を行います。そして、スポーツという共有体験による社会的一体感の醸成やジェンダー格差の是正、民族間や当該地域での結束強化、他民族に対する不安材料の解消、新たな共同体意識の醸成などが明らかになることが期待されています。
研究成果(出版物)
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No.5 Peacebuilding through ‘Sport for Development and Peace’ in South Sudan
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Applying Intergroup Contact Theory to a National Sporting Event in South Sudan
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Can ‘Tanzania Ladies First’ be a Trigger for Female Athletes to Continue in Sport?
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Perceptions of Sport and Women Among Athletes at a South Sudan National Sport Event
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Creating a Safe Space for Peaceful Coexistence Through National Sporting Events in South Sudan
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紛争影響国における全国スポーツ大会の効果の持続性—南スーダン・「国民結束の日」を事例として—
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スポーツを通じた民族融和の可能性を考える—南スーダンにおける平和構築の取り組み
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The Effect of National Sports Events on Women and Gender in Sports in Juba, South Sudan
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Sport Events and Social Capital in Conflict-affected Country: A Case Study of National Unity Day in South Sudan
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