Investing in Flood Protection in Asia: An Empirical Study Focusing on the Relationship Between Investment and Damage

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防災への投資により、自然災害によって生じる経済的損失や人的損失を減らすことができます。さらに、こうした投資は持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)の達成にも不可欠です。しかし、同分野に関するデータが不足しているため、防災投資について調査した実証研究は限られています。

本論文は、洪水が起こりやすいアジアの主要な国々の投資データを分析することで、治水のための予算編成に影響を与える要素を特定することを目的としています。また、気候変動への適応策にも関連する治水投資に向け、資金を調達するためのアプローチも提案しています。洪水による被害が治水投資の増加をもたらしたほか、一人当たりGDPと人口密度の増加とともに投資額もさらに増加したことを明らかにしました。著者の知る限り、同研究は、投資と被害、国の社会経済的発展の関係について調査した初の実証分析とされています。

本論文はジャーナル「Progress in Disaster Science」に掲載され、以下のウェブサイトからダウンロードできます。

著者
石渡 幹夫、 佐々木 大輔
発行年月
2021年12月
言語
英語
ページ
5ページ
関連地域
  • #アジア
開発課題
  • #環境管理
  • #気候変動対策
研究領域
地球環境