Sport Events and Social Capital in Conflict-affected Country: A Case Study of National Unity Day in South Sudan

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南スーダンにおける紛争の多くは、民族紛争という形をとっています。そのため、同国では、政府、国民、(援助)パートナー間の信頼の再構築が大きな課題となっています。そこで、本論文は、「National Unity Day(国民結束の日)」に参加したアスリートの「信頼と協力の規範」などの社会関係資本への影響について考察しています。「国民結束の日」は、「平和と結束」をテーマに掲げ、毎年9日間にわたって開催される全国スポーツ大会です。本論文は、「国民結束の日」に参加することでアスリートの認識と行動が変化したかどうかを調査し、スポーツを通じて社会的結束の基盤となる社会関係資本の強化がなされたのかを検証することにより、スポーツを通じた平和構築支援の可能性を探求することを目的としています。

本論文は、他の民族や政府との関係における社会関係資本を強化することは、紛争に対する意識を改善し、社会的結束の基盤を築く上で重要であることを示しています。また、「国民結束の日」は、敵対していた相手を含んだ異なる民族との交流を通じて、信頼関係が構築されるとともに、この大会が体現する平和と結束の重要性をアスリートが認識する場となっていることも示しています。

著者
古川 光明
発行年月
2021年10月
言語
英語
ページ
18ページ
関連地域
  • #アフリカ
開発課題
  • #平和構築
研究領域
開発協力戦略
研究プロジェクト