JICA緒方研究所

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ワーキングペーパー

No.89 Spatial vs. Social Network Effects in Risk Sharing

村落内部もしくは親族・友人関係の内部における非公式の消費平準化(リスクシェアリング)については多くの研究が行われてきたが、これらの空間的・社会的ネットワークの効果を比較検証したものは少ない。本研究は空間計量経済学のモデルを完全リスクシェアリング仮説の検証に適用することにより、空間的・社会的ネットワークの効果を取り込み、それぞれのネットワークにおける所得ショックの拡散の度合いを定量化した。スリランカ南部の農村地域のデータを用いた分析の結果、空間的ネットワークの方が社会的ネットワークよりもモデルの適合度が高く、所得ショックの拡散の度合いが大きいことを示した。また、従来の検証モデルを空間計量経済学モデルの特殊ケースとして解釈し直すことにより、従来のモデル推定におけるバイアスの存在を示した。

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