No.58 The Determinants of Technology Adoption:The Case of the Rice Sector in Tanzania

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アフリカのコメの消費量は年々増加傾向にある。人口が増加し、人口一人当たりの可耕地面積が減少する中、コメを増産するには単位面積当たりの収量を高める必要がある。本稿では、東アフリカにおける主要なコメ生産国であるタンザニアの稲作地域 3 州で収集された家計データを用いて、同国の稲作における新技術である近代品種、化学肥料、畦畔の設置、均平化、田植え(直線植え)の採用の決定要因を分析した。分析の結果、クレジットへのアクセスは肥料や直線植えといった労働集約的な技術の採用を促すことが明らかになった。またこれらの技術は灌漑地において天水地よりもより普及している。小規模農家も大規模農家と同様にこれらの技術を採用していることから、適切な政策が行われれば、これらの技術がタンザニアにおいても小規模農家の生産性を高める可能性があることが示唆された。

著者
中野 優子、 加治佐 敬
発行年月
2013年3月
関連地域
  • #アフリカ
開発課題
  • #農業開発・農村開発
研究領域
経済成長と貧困削減
研究プロジェクト