JICA研究所

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ワーキングペーパー

No.141 Effect of School Factors on Gender Gaps in Learning Opportunities in Rural Senegal: Does School Governance Matter?

ジェンダー平等は、多くの国際的な場面で、就学者数における男子に対する女子の比率を示すジェンダーパリティ指数(GPI)を基に議論されてきた。本稿は、ジェンダー平等を継続的な学習と学習達成というより広い視野で捉えることを試みる。JICA研究所により収集されたセネガル農村部の306校の小学校のデータを用い、学校の内部効率と学習達成におけるジェンダー格差に影響する要因を分析した。分析の結果、学校運営委員会(CGE)の存在が男女ともにより低い退学率と関連しており、CGEの学校に対する寄付金の額が退学者数および留年率におけるジェンダー平等と関連していることが分かった。また、児童の出席と学業成績に関する学校から保護者への定期的な報告と補習授業が、留年率におけるジェンダー格差と関連していた。保護者への定期的な報告や補習がなぜジェンダー格差と関連するかについてはより詳細な調査が必要であるが、学習支援活動をいかに計画し実施するかによっては、その恩恵を受けられる度合いにジェンダー格差が生じる可能性がある。学校レベルの介入策はジェンダー配慮を主流化することで、学習過程と学習達成におけるジェンダー平等を保障する必要があろう。

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