JICA緒方研究所

出版物

ワーキングペーパー

No.145 A Comparative Study of Urban Air Quality in Megacities in Mexico and Japan: Based on Japan-Mexico Joint Research Project on Formation Mechanism of Ozone, VOCs and PM2.5, and Proposal of Countermeasure Scenario

光化学オキシダントとブラックカーボンは、大気汚染と地球規模の気候変動の両方にとって重要な物質である。これらの2つの汚染物質はSLCP(Short-Lived Climate Pollutants)と呼ばれているものである。条件の異なる大都市間の国際比較研究は、SLCPの形成メカニズムを明らかにする上で有効な方策といえる。

光化学オキシダント、揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds(VOC))、PM2.5を中心とした日本とメキシコの大都市圏における比較研究は、大気汚染の傾向分析と、光化学オキシダントや気象パラメータの鉛直分布測定などのフィールド測定に基づいて実施された。本研究では、得られた科学的データに基づく対策シナリオを提案している。

地域および地球規模の大気環境を改善するためには、光化学オキシダント及びEC(Elemental Carbon)といった主要なSLCP、また、NOx(窒素酸化物)およびVOCといった潜在的なSLCPを管理する必要がある。

本研究の成果として、日本では、国境を越えた大気汚染の影響が大きいため、アジア全域を含む対策が必要であり、メキシコでは、エネルギーシフトやディーゼル排ガス規制などのVOC規制が効果的であることが示されている。本研究により得られた知見は、Mexico City、Guadalajara、Monterreyのメキシコの3大都市圏のProAire(Program for Air Quality Improvement)の策定や評価への活用が期待される。

ページの先頭へ