JICA緒方研究所

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ワーキングペーパー

No.157 Contract Farming, Farm Mechanization, and Agricultural Intensification: The Case of Rice Farming in Cote d’Ivoire

サハラ以南のアフリカで農業の生産性を高めるためにきわめて重要なことは、適切な農耕法を普及させ、インプットをより積極的に投入するよう促して、農業システムを集約化することである。しかし、この地域では公的な農業普及システムが脆弱で、インプットやアウトプットの市場もうまく機能していない。こうした状況で、インプットや農業技術研修、販売サービスなどを提供する契約栽培(CF)は、市場の不完全性を克服するためのひとつの有望な方法であると期待されている。この可能性について検討するため、本稿ではコートジボワールにおけるコメ生産に関するCFの事例について分析した。

それによると、トラクターの供給が不十分であることが大きな原因で、CFが農業システムの集約化に結びついていないことがわかった。さらに分析したところ、トラクターの使用と労働投入との間には補完性があり、トラクターで整地すると、それに続く農作業ではインプットおよび労働集約的な農耕法が用いられ、労働の使用が増え、土地の生産性が向上することがわかった。これらの分析結果から、トラクターの普及は、サハラ以南のアフリカの稲作システムを集約化させるための鍵となる可能性が高いといえる。


キーワード:契約栽培、コメ生産、トラクター、農業の機械化、農業システムの集約化、緑の革命、サハラ以南のアフリカ、コートジボワール

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