JICA緒方研究所

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ワーキングペーパー

No.161 Long-term and Spillover Effects of Rice Production Training in Uganda

本研究は、JICAが東部ウガンダにおいて実施した稲作技術研修プロジェクトの技術普及と生産性への影響を、2009、2011、2015年に収集したパネルデータを使用し検証している。対象のプロジェクトでは研修参加者が近隣の農家に習得した知識を広めることが推奨されていたため、プロジェクト実施村においては研修に参加しなかった農家も研修により恩恵を受けた可能性がある(スピルオーバー効果)。

そこで、研修に参加した農家への影響のみならず、スピルオーバー効果があるかどうかも分析している。プロジェクト実施村の選択と研修に参加するかどうかの決定はランダムに割り振られなかったことにより生じうるバイアスを緩和するため、プロジェクトの効果は、差分の差分析に傾向スコアウェイト法と家計固定効果モデルを合わせ推定している。

研修参加者の稲作技術の普及率が短期・長期ともに高くなった。また研修参加者の1ヘクタールあたりの平均収量が0.47トン増加した。プロジェクト村の研修不参加農家の移植栽培法(Transplanting)の採用率は長期において高くなったが、彼らの稲作技術に関する知識と生産性の改善はみられなかった。また、不参加者の中で移植栽培法の採用が高くなったのは、研修で設置したデモンストレーション圃場に行ったことがある農家であることがわかった。


キーワード:農業技術研修プロジェクト、インパクト評価、サブサハラアフリカ

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