No.168 Were the Adverse Effects of Disability on Employment Mitigated during 2002-2015 in South Africa?: A Pseudo-Panel Approach

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本研究では、疑似パネルデータアプローチを応用し、南アフリカにおいて障害が雇用に与える影響およびその影響の時間的な変化を推計した。活用したデータは2002年から2015年の各年のクロスセクションデータであり、障害の有無に関する質問の一貫性を考慮し、分析を2002-08年と2009-15年に分けて行った。その結果、両期間において雇用される確率および労働市場から退出する確率に対して障害が統計的に有意な影響を与えていることが分かった。これらの影響は従来の最小二乗法による分析では過小評価されており、これは障害の有無に関する測定誤差のためであると考えられる。また、障害が雇用に与える影響に有意な時間的変化は見られず、南アフリカにおける障害者雇用政策が障害者の雇用改善に貢献したという結果は確認されなかった。

キーワード: 障害、雇用、南アフリカ、疑似パネルデータアプローチ

著者
伊芸 研吾
発行年月
2018年3月
関連地域
  • #アフリカ
開発課題
  • #社会保障
  • #貧困層支援・格差是正
研究領域
経済成長と貧困削減
研究プロジェクト