JICA緒方研究所

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ワーキングペーパー

No.171 Safety and Security Management for International Volunteers: A Case Study of Japan Overseas Cooperation Volunteers in Colombia during the War on Drugs

近年、世界各地でテロ事件が多発し市民の安全管理が課題となっており、1990年代後半から紛争地帯で支援に携わる人々が犯罪に巻き込まれる事件が増加した。このような背景によって、国際協力における安全管理に関しては、国連職員等の人道支援従事者を対象とした研究が主流であり、米国平和部隊のような海外で協力活動を行うボランティアに関する安全や危機管理に関する研究は少ない。

本研究では、無差別テロや誘拐事件が頻発した麻薬戦争下のコロンビアで活動した政府系ボランティア組織・青年海外協力隊員(以下、隊員)、91名分(1985年-1991年コロンビア着任者)の『隊員報告書』をもとに、当時のコロンビアにおける隊員を取り巻く治安状況や安全対策、また安全管理が隊員のボランティア活動に与える影響に関して分析を行った。調査の結果、一時退避や任地変更等をはじめとする隊員への安全管理の強化は、現地の人々との関係性にマイナスな影響を与えることがわかった。しかし、その一方で、安全管理の強化が現地で活動する隊員の危機管理意識を高める可能性も明らかになった。


キーワード: 青年海外協力隊(JOCV)、安全とセキュリティ、国際ボランティア、安全管理・危機管理、コロンビア

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