JICA緒方研究所

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ワーキングペーパー

No.177 Mainstreaming Biodiversity in Development Cooperation Projects through the Application of Mitigation Hierarchy and Green Infrastructure Approaches

生物多様性の重要性は認識されており、環境アセスメントは開発に伴う負の影響を最小化するための有益なツールとみなされている。しかし、生物多様性に対するアセスメントが長年行われてきたにもかかわらず、開発行為に伴う生物多様性の喪失は途上国において進行している。

本ワーキングペーパーの目的は、開発協力事業における生物多様性保全の主流化を改善する実務的な手法を提案することである。国際協力機構が2001年から2012年にかけて作成した120冊の環境アセスメント報告書における生物多様性の緩和策を調査した。その結果、生物多様性への配慮は不十分であり、回避策が本当に少ないことが判明した。

一方、生態系は多様な便益を有しており、生態系サービスの便益を開発事業に組み込むことが得策である。生物多様性のノーネットロスを目指したミティゲーション・ヒエラルキーと生態系サービスをうまく利用したグリーンインフラストラクチャーの適用は、生態系の喪失を止めるとともに開発ニーズを充足させる解決策となりうる。


キーワード:生物多様性、生態系サービス、ミティゲーション・ヒエラルキー、グリーンインフラストラクチャー、生態系を活用した防災・減災

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