No.181 The Impact of Migration and Remittances on Labor Supply in Tajikistan

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タジキスタンは、中央アジアにおける主要な移民送出国で、移民からの送金に対する依存度が高い。本稿は、タジキスタンにおいて、出稼ぎ移民と送金が本国に残る家族の労働供給に与える影響を検証している。移民・送金が家計の労働供給に与える影響を巡っては、従来から内生性の問題が指摘されてきた。本稿では、コントロール関数法を用いて高頻度の家計パネルデータを分析することにより、既存研究では見られなかった方法で内生性問題の克服を試みている。分析結果は、移民の送り出しと送金の受け取りにより、家族の留保賃金が上昇し、労働・経済活動への参加を減少されることを示唆している。この結果は、分析手法や移民・送金の定義を変えた場合でも同様に観察され、頑健であることが示された。

キーワード:移民、海外送金、労働参加、経済活動率、内生的スイッチング、タジキスタン

著者
村上 エネレルテ、 山田 英嗣、 エリカ・パウラ・シオソン
発行年月
2019年1月
関連地域
  • #アジア
研究領域
経済成長と貧困削減
研究プロジェクト