JICA緒方研究所

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ワーキングペーパー

No.188 Second Chance Education in Northern Uganda: Pathways and Motivation

紛争中や紛争後の教育機会の提供は、子どもや若者に生涯に渡り影響を及ぼすという意味で、重要な課題だと認識されている。したがい、失われた教育機会の回復に関する研究は、紛争の被害者にとって重要な研究であるといえる。本論文は、ウガンダ北部紛争時と紛争後(1996-2006)に教育の機会を失わざるを得なかった個人に焦点を当て、彼らの教育機会の回復(セカンド・チャンス教育)への動機と回復に向けた課題について研究するものである。

本研究では、2016年にウガンダにおいて、教育機会を失った人々30名へライフストーリー・インタビューを行った。この結果、アクセスと教育提供に関して多大な課題があるため、紛争下では教育機会が限定されていたことが明らかになった。このように教育機会の回復に向けて数々の障壁がある中でも、彼らには再び教育を受けることへの動機が存在した。それは、物理的、個人的、エンパワメント、カタルシス、平和への原動力といった意味で、変革のための教育が必要だという想いであった。多数の教育機関が紛争地域の一部で紛争中と紛争後の教育イニシアティブを支援していたが、それらは広がりを持たずバラバラに行われており、持続可能でなかったことも明らかとなった。

教育機会の回復時に提供される教育プログラムの種類が論じられる際には、雇用に繋がる教育に焦点が当てられることが多い。にもかかわらず、本研究で明らかになったのは、必要な教育を受け続けたいという若者の非常に強い願望が、政府が国家の人的資本を増強する為だけではなく、個人の能力強化の為にも、学校で学ばせるかそれと同等の教育プログラムに対するイニシアティブを導入することを強く促していることである。

キーワード:セカンド・チャンス教育、紛争、プログラム、動機、ウガンダ

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