No.189 Effects on Consumer Attitudes of Appeal Information of Ethical Products

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本論文は、消費者に適したエシカル商品の訴求方法(抽象的か具体的か)について明らかにすることを目的としている。被験者を寄付への態度により二つのグループに分け、消費者行動のプロセスに沿って、訴求内容の違いによるエシカル商品に対する態度や行動について実験を行った。仮説は解釈レベル理論より構築された。高い(低い)倫理的関心を持つ者は抽象的な(具体的な)マインドセットになる。以下の仮説はすべて支持された: 寄付に対して肯定的な消費者は、エシカル商品に対してポジティブな態度を持つ(仮説1)、寄付に対して肯定的な消費者は、抽象的な訴求内容にポジティブな態度を持つ(仮説2)、寄付に対してあまり肯定的でない消費者は、具体的な訴求内容にポジティブな態度を持つ(仮説3)。結果より、消費者の倫理的関心の高低によって、適切な訴求方法が異なることを示した。

キーワード:エシカル商品、エシカル消費、解釈レベル理論、倫理的関心、懐疑心

著者
増田 明子、 石井 裕明、 恩藏 直人
発行年月
2019年3月
関連地域
  • #アジア
開発課題
  • #市民参加
研究領域
開発協力戦略
研究プロジェクト