JICA緒方研究所

出版物

ワーキングペーパー

No.195 Continuing Global Fertility Convergence

本ペーパーは、世界の出生率の収束について1955~2005年の5年毎のデータで検証したDorius (2008)を拡張し、1960~2017年の年次データを用いて世界と地域の出生率の収束をβコンバージェンス・不平等指数・標準偏差の3つの角度から分析する。この結果、1990年代後半から始まった世界の出生率の収束は2017年まで続いていることが示された。

また、本ペーパーは、世界の各地域における出生率の収束を初めて分析したものであり、各地域の1960年の平均出生率の水準によって、その後の収束の状況が異なることを明かにした。1960年の出生率が6を下回っていた欧州、東アジア・太平洋、中央アジア、及びアメリカ大陸ではここ数十年出生率の収束がみられる。これに対して、1960年の出生率が6を上回っていた中東・北アフリカ、サブサハラ・アフリカ、及び南アジアでは、出生率の収束は今のところ観察されない。この結果は、本研究のもう一つの成果である1960年の出生率が5.8以下のサンプルで推計した場合にβ-コンバージェンスは最も統計的有意性が高まるとの結果とも整合的である。


キーワード:人口、合計特殊出生率、世界、地域、収束

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