JICA緒方研究所

出版物

ワーキングペーパー

No.208 The Cost Efficiency of Cambodian Commercial Banks: A Stochastic Frontier Analysis

カンボジアの銀行セクターはここ数十年の間に経済の成長とともに急激に大きく拡大している。しかし、カンボジアの銀行セクターでは、いくつかの不安要素が指摘されている。そして、定量的な研究が少ないため問題に対する有効な政策がとりづらいことも問題の一つである。

本研究では、カンボジアでの銀行の費用関数を推定することによって、銀行行動に関しての定量的なエビデンスを提供する。本研究では、2012年から2015年の間の34行の商業銀行のデータを用いた。

本研究では、カンボジアの商業銀行の経営効率性スコアが平均して0.26-0.29と推定された。これは、カンボジアの商業銀行は平均して76%-79%のコストが現在のアウトプットを維持したまま削減できることを意味する。また、カンボジアの商業銀行では規模の経済性が存在することが観測された。さらに、非効率性の要因分析を行ったところ、地方へ支店の拡大と非効率性が相関していたこと、高く流動性を維持する銀行ほど非効率性が高いこと、そして銀行経営が多様化するほど非効率性の低下が見られる傾向があることがわかった。


キーワード: カンボジア、費用関数の推定、効率性、銀行行動、確率的フロンティア分析

ページの先頭へ