JICA緒方研究所

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ワーキングペーパー

No.24 Linking Resource Users' Perceptions and Collective Action in Commons Management—An Examination of Water Supply System in Southern Senegal—

サブサハラアフリカにおいて「安全な水」へのアクセス改善は貧困削減に向けた重要な課題であるが、その実現を阻む一つの要因として給水施設の不適切な維持管理がある。本研究は給水施設の住民管理の可能性と限界に着目し、南部セネガルの村落で実施した質問票調査を元に、動力式村落給水施設利用者の認識と、彼らによる協力的な維持管理行動の関連を検証した。利用者による水価支払い意欲を協力的な維持管理行動とし、ロジスティック回帰分析を行った結果、給水施設から供給される水を好み、利用の満足度が高い利用者ほど水料金を支払う傾向にあることが判明した。また、他の利用者が料金を支払っているという確信を持てない者に比べ、他のユーザーを信頼している者は水料金を支払う傾向にあった。今後有効な援助事業を行うためには、給水施設の利便性や水質等、利用者の多様なニーズを把握し、それらのニーズに見合ったサービスを提供することが重要であるとともに、利用者間の信頼関係強化に着目した住民管理組織形成支援を行っていくことが課題である。

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