No.28 Empirical Study on Industrial Cluster in Africa, the Role of Space, Infrastructure, Human Resource and Social Capital  — Location Choice and Performance of Furniture Workshops in Arusha, Tanzania—

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本稿では、タンザニアのアルーシャ市内で自然発生的に形成された5つの家具産業の集積から得られたデータを用い、木製家具の作業所の立地選択が企業の業績にどのようなインパクトを与えるかを分析する。2007年に、特徴が異なる5つの集積地に立地した234の作業所の全数調査が行われた。立地選択の検証の結果、家具業者は同じ民族の同業者が集まった集積地を選択する傾向があることが判明した。他の国と同様、アフリカの起業家は、技術移転の効果を期待し、より規模の大きい企業が集積する場所に起業する傾向があることも判明した。この結果は、集積経済学の文献と一致する。しかしながら、Data Envelop Analysis (DEA)の手法で計測された業績、及び木製品の含水率で計算した製品の品質に関する分析では、民族のネットワークが作業所の業績と製品の品質に貢献していないことが示された。 対照的に、より多くの木材加工所が存在する集積地に位置する家具作業所は、そうではない集積地に位置する作業所よりも業績が優れていた。これは、川上産業を完備することで、産業の開発が促進されることを示唆している。

著者
武藤 めぐみ、 鍾 秋悦、 下越 志延
発行年月
2011年3月
関連地域
  • #アフリカ
開発課題
  • #経済政策
  • #民間セクター開発
研究領域
経済成長と貧困削減
研究プロジェクト