JICA緒方研究所

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ワーキングペーパー

No.47 Modes of Collective Action in Village Economies: Evidence from Natural and Artefactual Field Experiments in a Developing Country

標準的な集合行為の理論によれば、集団に属する人数が増えると、集合行為に対する個々人の貢献は低下するとされている。しかし、先行の実証研究による結果は、必ずしもそうした標準的理論を支持しているとは言えない。その理由の一つは、集合行為の異質性が捨象されていることにあるのかもしれない。そこで、こうした既存研究の穴を埋めるべく、本稿では、より一般的な理論モデルを構築したうえで理論的示唆をスリランカ南部における自然実験・フィールド実験データを用いながら検証した。とりわけ、集合行為の異質性について、生産的・非生産集合行動と、金銭的・非金銭的集合行為という二つの軸によって分類し、集合行動と集団規模の関係についての実証分析を行った。結果によると、土地なし農民が集合行為に参加しない傾向を持つこと、非生産集合行動は生産に係るそれよりもフリーライダー(ただ乗り)問題がより深刻となっていること、労働による集合行為への非金銭的貢献は、金銭による貢献よりも、フリーライダー(ただ乗り)問題を顕在化させることが分かった。

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