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東南アジアにおけるイスラームの位置

本研究では、イスラムに留意した国づくりとはいかなるものであるのかという視点から、東南アジアにおけるイスラムと開発の関係について考察しました。イスラム世界の開発については、一般に産業化、資本主義化、民主化、世俗主義化などがセットとなった西欧近代化モデルをどこまで適用できるのかが問われてきました。イスラム世界の一部では、グローバル化のインパクトの下で、反世俗主義が強まる一方で、活動のトランスナショナル化が起こっており、東南アジア諸国の開発を考えるに当たっては、イスラムの新しい潮流の意味を考える必要が生じています。本研究では、東南アジアのイスラムの変容と社会的な位置を地域別・国別に明らかにし、各国の制度や公共政策に及ぼす影響について分析しました。

研究領域
開発協力戦略
研究期間
2008年10月01日 から 2013年03月31日

研究成果(出版物)