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アフリカの村落給水組織と協調的地域社会形成に関する研究

本研究では、アフリカの村落給水組合の形成と安定的運営に関して、対象地域の社会制度(社会構成員の行為・思考を拘束する集合的表象・行動様式・行動規範)や経済構造、自然環境などが、利用者個人の集合行為実践にかかわる合理的判断や利用者間のネットワーク形成にどのような影響を与えているか(集合行為の論理)、そしてその結果、給水組合の機能、すなわち便益の配分、制裁の適用、紛争解決などを通じた集合財の供給にどのような影響を及ぼしているか(制度パフォーマンス)という問題について明らかにすることを目的としました。さらに給水施設が広範囲の地域社会住民に利用される財であるという観点から、給水組合の運営を通じた行政、地域住民、民間企業間の協働が、当該地域社会における一般的互恵関係や協調的地域社会形成(公共領域形成)につながる可能性についても考察しました。