JICA緒方研究所・JICA横浜 海外移住資料館共催 2023年度移住史・多文化理解オンライン講座 ~社会のつながりの力~ 第3回 ブラジル人「帰国者」の労働市場への編入と越境的な移住過程

掲載日:2024.01.18

セミナー |

セミナー概要

日本で増えつつある海外からの多様な移住者の背景について理解を深めるため、JICA 緒方研究所とJICA横浜 海外移住資料館は「2023年度移住史・多文化理解オンライン講座」を共催します。日本に暮らす人々の中には、さまざまな外国のルーツを持つ方々がいます。しかし、そのことはあまり知られていません。多文化共生とは、まずは「他者」を理解しようと努めることから始まるのではないでしょうか。本講座では、国境を越える人々がどのような思いで移動し、どのような生活を送ってきたのか、その歴史や社会背景の理解を通じて、多文化共生を共に考えます。
本講座は、JICA緒方貞子平和開発研究所の研究プロジェクト「日本と中南米間の日系人の移動とネットワークに関する研究」の活動の一環として開催されます。また、南北アメリカへの日本人の海外移住の歴史を展示するJICA横浜 海外移住資料館と共催し、過去・現在の海外移住の経験を見つめなおすことを目指しています。2023年度の講座では1~3月の全7回の講座を通じて、「つながり」をキーワードに多様なルーツを持つ人々がさまざまな社会のつながりを築いてきた例をみていきながら、つながりや連帯がもたらす可能性を考えます。

発表概要

第3回では、筑波大学のウラノエジソンヨシアキ准教授による「ブラジル人『帰国者』の労働市場への編入と越境的な移住過程」というテーマの講演が行われます。日系ブラジル人の日本への移住プロセスが始まってから約40年が経ち、複数世代にわたるブラジル人とその家族が、両国をつなぐ越境的社会空間を形成してきました。本講座では、日本への国際移動を体験したブラジル人「帰国者」の母国ブラジルの社会・労働市場への再編入についての実証的研究から、特に日本で学習経験をもつ20代から40代の若者に焦点を当て、「帰国者」たちがいかなる資源および戦略を利用し、ブラジル労働市場に参加しているかをご紹介します。また、トランスナショナルな循環的移動が、彼・彼女たちの生活・就労に与える影響について考えます。

スピーカー

ウラノ エジソン ヨシアキ(筑波大学 人文社会系 准教授)

司会:三田村 達宏(JICA横浜 次長)

プログラム

18:30 開会
18:35 講演
19:35 質疑応答
20:00 閉会 

参加申し込み

以下のリンクからお申し込みください。
※お申込みは2024年2月7日12:00(正午)で締め切らせていただきます。

お問い合わせ

JICA緒方貞子平和開発研究所 担当者:長村
Eメール:ditas-rsunit@jica.go.jp 

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