プロジェクト・ヒストリー 『苦難を乗り越えて、国づくり・人づくり―東ティモール大学工学部の挑戦』 出版記念セミナー 〜東ティモールの国際化とASEAN加盟に向けた高度工学人材の育成〜

掲載日:2024.01.26

セミナー |

プロジェクト・ヒストリー 『苦難を乗り越えて、国づくり・人づくり―東ティモール大学工学部の挑戦』 出版記念セミナー 〜東ティモールの国際化とASEAN加盟に向けた高度工学人材の育成〜

セミナー概要

JICA緒方貞子平和開発研究所では、これまで行ってきたJICAの事業を振り返り、その軌跡と成果を分析してまとめた書籍「プロジェクト・ヒストリー」シリーズを刊行しています。本シリーズの第35弾として、『苦難を乗り越えて、国づくり・人づくり―東ティモール大学工学部の挑戦』を刊行しました。
 
東ティモールは約400年に及ぶポルトガルの植民地支配やインドネシアによる併合を経験した後、インドネシアからの独立を巡る紛争や混乱により、人口約100万人の小さな島国の国土は荒廃し、人的資源は枯渇していました。1999年の住民投票を経て21世紀最初の独立国として、国づくり・人づくりが始まりました。東ティモール政府は旧宗主国のポルトガル主導の行政や教育システムを導入していますが、ASEAN加盟も目指しており、今後、日本やASEAN近隣諸国との連携がますます重要になってきています。

JICAはこれまで「東ティモールの高度工学教育の再構築と発展」を目的に、同国唯一の国立大学である東ティモール国立大学の工学部に対して、教官の能力向上、学部・学科の管理・運営体制の整備、教官の本邦大学での研究研修、修士号・博士号などの学位取得といった包括的な支援を行ってきました。

本プロジェクト・ヒストリーは、2002年から約20年に及ぶJICAの東ティモール国立大学工学部支援事業の経緯と成果、将来像について、分かりやすく読み物的にまとめたものです。とりわけ支援活動を進める上での数々の苦悩を乗り越える過程において、人と人のつながりが支援遂行にいかに重要であったかについて語っています。

本出版記念セミナーでは、東ティモール国立大学工学部支援事業の支援経過と成果を踏まえ、今後の東ティモールの発展のために東ティモール国立大学工学部に期待されることや、貢献していくべき課題などについて議論します。

プログラム

第一部 開会のあいさつ・書籍紹介

16:00-16:05 冒頭あいさつ(宮原千絵 JICA緒方貞子平和開発研究所副所長)
16:05-16:10 JICAの高等教育支援(岩崎昭宏 JICA人間開発部 高等・技術教育チーム参事役)
16:10-16:20 書籍概要紹介(風間秀彦 元埼玉大学教授)

第二部 ディスカッション
16:20-16:30 東ティモール大学工学部の支援成果・事例(高橋敦 元プロジェクト業務調整員/JICA人間開発部 特別嘱託)
16:30-16:40 東ティモール大学工学系大学院設立支援(関根雅彦 山口大学大学院創成科学研究科 教授)
16:40-17:10 ディスカッション・セッション

モデレーター
小西伸幸 笹川平和財団 アジア・イスラム事業グループ グループ長

パネリスト
風間秀彦 元埼玉大学 教授
吉田弘樹 岐阜大学 工学部 教授
関根雅彦 山口大学 大学院創成科学研究科 教授
岩崎昭宏 JICA人間開発部 高等・技術教育チーム 参事役

17:10-17:30 意見交換と質疑応答

参加申し込み

以下のリンクからお申し込みください。
※お申込みは2024年2月21日12:00(正午)で締め切らせていただきます。

お問い合わせ

JICA緒方貞子平和開発研究所 担当者:符
Eメール:ditas-rsunit@jica.go.jp