JICA緒方研究所・JICA横浜 海外移住資料館共催 2023年度移住史・多文化理解オンライン講座 ~社会のつながりの力~ 第7回 難民支援に向けた国際社会の連帯とJICAの協力 ~JICAのアフリカにおける難民受入れ地域支援の事例から~

掲載日:2024.02.20

セミナー |

セミナー概要

日本で増えつつある海外からの多様な移住者の背景について理解を深めるため、JICA 緒方研究所とJICA横浜 海外移住資料館は「2023年度移住史・多文化理解オンライン講座」を共催します。日本に暮らす人々の中には、さまざまな外国のルーツを持つ方々がいます。しかし、そのことはあまり知られていません。多文化共生とは、まずは「他者」を理解しようと努めることから始まるのではないでしょうか。本講座では、国境を越える人々がどのような思いで移動し、どのような生活を送ってきたのか、その歴史や社会背景の理解を通じて、多文化共生を共に考えます。
本講座は、JICA緒方貞子平和開発研究所の研究プロジェクト「日本と中南米間の日系人の移動とネットワークに関する研究」の活動の一環として開催されます。また、南北アメリカへの日本人の海外移住の歴史を展示するJICA横浜 海外移住資料館と共催し、過去・現在の海外移住の経験を見つめなおすことを目指しています。2023年度の講座では1~3月の全7回の講座を通じて、「つながり」をキーワードに多様なルーツを持つ人々がさまざまな社会のつながりを築いてきた例をみていきながら、つながりや連帯がもたらす可能性を考えます。

発表概要

第7回は、JICA緒方研究所の花谷厚主任研究員による「難民支援に向けた国際社会の連帯とJICAの協力~JICAのアフリカにおける難民受入れ地域支援の事例から~」というテーマの講演です。今日世界で迫害、圧政、紛争等により故郷を追われた人々(難民、国内避難民等)は1億1千万人を超えます。このうち難民だけに限ってみると、その数は約3,300万人を数え、その2/3は5年以上の長期化状況にあります。終わらない紛争や圧政の下、これらの長期化状況にある難民(その多くは途上国で受け入れている)はどのように生計を立て、受入れ社会とのつながりを持って暮らしているのでしょうか。自らが途上国でありながら隣国から150万人以上の難民を受入れるアフリカのウガンダの事例を見ながら、国際社会としてこれらの人々ならびに受入れ社会をどのように支えていけるのかを考えます。

JICA市ヶ谷ビル1階のJICA地球ひろばでは、難民企画展「想像していなかった今日を生きる」という体験型展示を開催しています(4月11日まで)。本講座開催日(3月25日)には、対面参加者向けに、16:00より展示ツアーも開催します。ぜひ合わせてご参加下さい(講座お申込みフォームにて要申込み:先着40人)。
JICA地球ひろば 難民企画展:https://www.jica.go.jp/domestic/hiroba/information/exhibition/planned/__icsFiles/afieldfile/2023/10/26/kikaku_20231129.pdf

スピーカー

花谷 厚(JICA緒方研究所 主任研究員)

司会:天目石 慎二郎(JICA緒方研究所 上席研究員)

プログラム

16:00 難民企画展「想像していなかった今日を生きる」見学ツアー (申込者のみ)
16:30 開会
16:35 講演
17:35 質疑応答
18:00 閉会 

参加申し込み

以下のリンクからお申し込みください。
※お申込みは2024年3月22日(金)12:00(正午)で締め切らせていただきます。

お問い合わせ

JICA緒方貞子平和開発研究所 担当者:長村
Eメール:ditas-rsunit@jica.go.jp 

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