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【終了】シンポジウム「SDGs達成に向けた人間の安全保障の今日的意義」

掲載日:2019.03.15

イベント |

イベント内容

人間の安全保障は、1994年に国連開発計画(UNDP)「人間開発報告書」で提示されから今年で25周年を迎えます。この間、人間の安全保障についてさまざまな議論が各地で行われてきましたが、2012年の国連総会決議をもって、「人々の生存、生計及び尊厳」を脅かす「広範かつ分野横断的な課題」に「人間中心の、包括的で、文脈に応じた、予防的な対応」で対処する概念として整理されました。また、さらなる議論を進めていくことについても合意されました*。

JICAは、2004年以来、人間の安全保障の理念を事業の実施に反映するための努力を続けてきました**。2017年のJICAのビジョンにおいては、人間の安全保障の実現をミッションに掲げています。

他方、2015年9月に国連加盟国によって採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ(SDGs)」が掲げる「誰一人取り残さない」社会の実現やSDGs達成を脅かすリスクへの対応といった点を考える上で、人間の安全保障の考え方・アプローチの有用性があらためて注目されつつあります。

本シンポジウムでは、国連、研究者、開発協力の実務者それぞれの立場からSDGs達成に向けた課題を克服するために人間の安全保障の考え方・アプローチがどのように有効であるかについて議論を深めます。これにより、SDGsの文脈における人間の安全保障の位置付けや意義を再検討し、より良き国際協力の実践への示唆を得たいと思います。

* UN General Assembly. 2012. Follow-up to paragraph 143 on human security of the 2005 World Summit outcome. A/Res/66/290. New York: UN.
** JICAでは研究案件「東アジアにおける人間の安全保障の実践」を実施し、セミナー開催や書籍発刊等を通じて人間の安全保障概念と実践についての知見を深めるとともに、研究から得られた示唆をポリシー・ノートとして取り纏め、現場での活用に向けた取り組みも推進している。

プログラム

17:00~17:05 開会挨拶
 (戸田隆夫 JICA上級審議役)

17:05~17:50 講演

  • 「SDGs実現のための人間の安全保障アプローチとその意義」
    (高須幸雄 国連人間の安全保障担当特別顧問)
  • 「ASEANでの人間の安全保障を巡る今日的議論と動向」
    (メリー・カバジェロ・アンソニー 南洋工科大学教授)
  • 「人間の安全保障の実践:フィリピン・ミンダナオの現場から」
    (石川幸子 JICA国際協力専門員)

17:55~18:55 パネルディスカッション
 (コメンテーター 栗栖薫子 神戸大学教授/日本人間の安全保障学会会長)/質疑応答

18:55~19:00 閉会挨拶
 (大野泉 JICA研究所所長)

※終了後、同会場内にて30分程度のレセプションがございます。ふるってご参加ください。

登壇者

高須幸雄 国連人間の安全保障担当特別顧問
メリー・カバジェロ・アンソニー 南洋工科大学教授
石川幸子 JICA国際協力専門員
栗栖薫子 神戸大学教授/日本人間の安全保障学会会長

司会・モデレーター:室谷龍太郎 JICA企画部国際援助協調企画室副室長

問い合わせ

独立行政法人国際協力機構 JICA研究所(担当:甲野)
メール:ditas-rsunit@jica.go.jp

申し込み方法

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