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JICA研究所 恒川惠市所長が Global Development Network (GDN) 第10回年次会合にて国際開発賞を授与

2009.05.12

2月1日から5日にクウェートで開催されたGlobal Development Network (GDN) 第10回年次会合において、恒川惠市 JICA研究所所長が国際開発賞(プロジェクト部門)の最終審査会(プロポーザル発表、選考)の議長を務め、授賞式における賞状授与を行いました。

国際開発賞は宮澤喜一蔵相(当時)が1999年に提唱したもので、開発分野における研究やイノベーティブな開発プログラムを発掘・助成するために、日本政府の資金により授与されているJapanese Award for Most Innovative Development Project(プロジェクト部門)および、Japanese Award for Outstanding Research on Development(リサーチ部門)の両賞、並びに他国政府・団体等の資金により、5つのテーマ別に優秀な研究を表彰するMedals for Research on Development(メダル部門)で構成されています。今回の年次会合に向けてプロジェクト部門には120件、リサーチ部門に175件、メダル部門に191件の計486件のエントリーがありました。恒川所長は最終候補者3名を対象とした最終審査会の議長を務め、授賞式における賞状授与を行いました。受賞者および受賞プロジェクト概要は以下のとおりです。

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<1位> -賞金30,000 USドル
Totally Online High School for People in Educational Risk(エクアドル)
代表:Monica del Rosario Vasconez, Executive Director, The Iberoamerican Virtual Foundation (UVIA)
最新のICT技術を活用した遠隔中等教育。遠隔地の少数民族など教育機会に恵まれていないグループを対象に、コンピューター(e-learning)で双方向型の教育を実施。2004年にアマゾン地域のキチュア系住民を対象に開始し、現在は地方、都市貧困地区、矯正施設を中心に16~40歳の学生700人以上を抱えている。情報、科学、社会・文化マネジメント、観光、持続可能開発などの科目を対象としている。

<2位> -賞金5,000 USドル
Biodiversity Conservation through a Community-based Enterprise Approach(ネパール)
代表:Bhishma Prasad Subedi, Executive Director, The Asia Network for Sustainable Agriculture and Bioresources (ANSAB)
農村企業の育成・支援を通じた資源保護と地域資源活用の両立を目的とし、住民のキャパシティ・ディベロップメントを図るプログラムを実施。

<3位>
The South African Social Investment Exchange (SASIX) (南アフリカ)
代表:Carol Tappenden, Managing Director, The Greater Good South Africa Trust
インターネットを通じ、資金使用者と資金提供者をサイバー市場で結びつける小額融資の活動を実施。南アでは慈善活動、企業の社会貢献活動が盛んであるが、従来の方法ではカバーできない部分に対応すべく、資金の提供と需要の間の仲介者としてSocially Responsible Investment(社会責任投資)の拡大を目指している。

開催情報

開催日時:2009年2月 1日(日)~2009年2月 5日(木)
開催場所:クウェート アラブ経済社会開発基金(AFESD)

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