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IFPRIが気候変動と農業、貧困削減をテーマにセミナー開催

2009.09.04

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ヨアヒム・フォン・ブラウンIFPRI所長(右)と
マーク・ローズグラント同理事=JICA本部

食糧問題の国際的研究機関である国際食料政策研究所(IFPRI)のヨアヒム・フォン・ブラウン所長と、環境・生産技術担当のマーク・ローズグラント理事が8月25日にJICA本部を訪れ、「グローバリゼーション、農業、貧困削減、気候変動を中心として」と題したセミナーを行いました。

フォン・ブラウン所長は、金融危機下における世界的な食糧価格の高騰の背景に、政治やグローバルな金融市場との関連が深まっていることを指摘しました。そうした問題の対策として、さらなる自由貿易の推進と世界的な食料備蓄の必要性とともに、より包括的な栄養プログラムや予防医学的な健康サービスの充実などの重要性を述べました。そして最後に、農業技術と制度改革への増資の必要性を強調しました。

農業分野と技術開発の専門家であるローズグラント理事は、「IMPACT」と呼ばれる世界の食糧と水の需要、供給、交易と価格について算出するコンピューター・プログラムを開発しました。IMPACTのデータを基に、気候変動によって降水量や気温が不安定となり、特定の地域が良くも悪くも影響を受けるだろうと説明しました。

本セミナーの主題に関連して、JICA研究所とIFPRIは「インドネシア農村部における成長と貧困削減の実証分析」をテーマに共同研究(代表者=武藤めぐみ研究員)を行っています。

開催情報

開催日時:2009年8月25日(火)
開催場所:JICA本部

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