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ロックフェラー財団主催の気候変動関連国際会議にJICA研究所研究員も参加

2010.11.24

11月16、17の2日間、イタリアのべラジオで米国の慈善事業団体であるロックフェラー財団が主催する国際会議「Building an Urban Climate Change Resilience Partnership in Asia」が開催されました。同会議にはJICA研究所から宮崎卓研究員が参加し、世界銀行、アジア開発銀行、国連資本開発基金などの国際機関や、フランス開発庁、ドイツ技術協力公社などの二国間援助機関関係者らと意見を交換しました。

この会議は、都市レベルの気候変動問題に対する回復力の構築に向け、既存の研究やコンセプトをより効果的な実践や政策に転換していくことを目的に、ドナーコミュニティーを中心とした実務者・研究者が一堂に会し、情報や意見の交換を行うものです。初日には、各ドナーが気候変動問題に対するそれぞれの取り組み状況などを報告。それを踏まえ2日目には、ドナー間で連携を促進していくために必要な枠組みや制度などについて、活発な意見交換が行われました。

宮崎研究員は会議の中で、JICA研究所と世界銀行、アジア開発銀行と共同で実施した研究の成果をまとめた「Impacts of Climate Change upon Asian Coastal Areas: The case of Metro Manila」の内容を中心に、JICAの気候変動問題への取り組みの概要を報告。「気候変動問題への取り組みを進めていく上では、国際社会全体が知識や情報を共有することで共通の基盤を確立することが重要であり、そうした共通のベースを踏まえつつ、各関係者がそれぞれの持つ強みを生かした取り組みを行っていくことが望ましい」と述べています。

今回の国際会議について宮崎研究員は、「JICAの取り組みを発信するとともに、各ドナーの動向に関する情報を収集し、ネットワークを構築することができた。知識や情報レベルで共通の基盤を確立し、各ドナーが連携しながらそれぞれの強みを生かした取り組みを行っていくことの重要性についても、基本的に参加者の同意が得られたと理解している。これまでJICA研究所が実施してきたアジアのメガシティを対象とした気候変動問題に関する研究成果を踏まえ、今後は、他の大都市や中小規模都市への応用可能性を検討する新たな研究課題の立案や研究成果の国際的な場での発信、そして具体的な実務レベルでの活用を進めていきたい」と話しています。

問い合わせ先

JICA研究所 企画課
電話:03-3269-2357

開催情報

開催日時:2010年11月16日(火)~2010年11月17日(水)
開催場所:イタリア べラジオセンター

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