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東南アジアのイスラムに関するセミナー開催

2010.06.04

5月28日、JICA研究所の「東南アジアにおけるイスラームの位置」研究プロジェクトに関するセミナーが所内で開催されました。本研究プロジェクトでは、東南アジア諸国におけるイスラムの特質と社会における役割を分析するとともに、グローバル化に伴うイスラム社会の変容を明らかにしようとしています。

セミナーでは、本研究チームの吉田耕平リサーチ・アソシエイトと協力機関のインドネシア世論調査研究所(LSI)のワヒュー・プラセティヤワン主任調査員が、イスラムとグローバル化をテーマに東南アジアのムスリム、非ムスリムに対して行っている意識調査の結果の一部を報告しました。調査では、「他国のテレビや映画を観るか」といった問いから、民主主義やテロ、また所属するイスラム組織などについて聞いています。暫定的な本調査結果からは、ムスリム多数国のインドネシアと少数国のフィリピンでは、同じムスリムでも人々の意識の傾向にさまざまな違いがあることが示されています。

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吉田耕平リサーチ・アソシエイト

また、調査結果の報告に続き、研究分担者の見市建岩手県立大学准教授から、地域的特色に着目した今回の調査の特徴や、イスラムに配慮した政策のあり方を検討するという本研究プロジェクトの方向性などについて説明があり、最後に参加者との意見交換が行われました。

本研究プロジェクトでは、今年の7月下旬に行われる公開シンポジウムで、東南アジアのイスラムに関する研究進捗を報告するとともに、国内外の各研究分担者による提出論文についての検討会が行われる予定です。

関連研究領域:援助戦略

SE Asia seminar.JPG

開催情報

開催日時:2010年5月28日(金)
開催場所:JICA研究所

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