KAIDEC(韓国開発協力学会)会長、JICA-RIを訪問

2012.01.18

JICA研究所は1月5日、KAIDEC (韓国国際開発協力学会)の金恩美会長を研究所に迎え、金会長のプレゼンテーションの後、JICA研究所とKAIDECの今後の連携について協議をおこないました。金会長はソウルの梨花女子大学校の国際大学院教授および学部長、また同大の開発及び人間の安全保障研究所(仮訳)の所長であり、現在、東アジアの開発や開発協力などのテーマを研究しています。

プレゼンテーションで金会長は、ODA被援助国からOECD・DACドナーへと目覚ましい転身を遂げた、過去60年にわたる韓国の経験について紹介しました。会長によると、かつて外国援助(1945年から1995年の総額:127.8億ドル)に頼っていた韓国が、9,830億ドルの経済規模の国に成長しており、今や金融支援や技術支援を途上国に提供するに至っています。2011年12月には、アジア初の、援助効果向上に関するハイレベル会合(HLF-4)のホスト国となりました。

金恩美KAIDEC会長

20年弱で貧困を克服し、援助依存から脱却した国として、韓国は付加価値を持って世界に貢献できると金会長は強調し、また、より良い発展のためには、経済発展と民主化の両輪の働きが重要であると述べました。「過去に韓国は独裁国家が開発プロセスを先導した、として非難されることもあった。私たちは失敗も経験しており、だからこそ、それをもあわせて世界と共有したい、と言いたい。自分達の経験から、その両輪を持つことが必須であり、それこそが私たちが共有したい教訓だ。」と金会長は話しています。

ムービー・コメンタリー

Ms. Eun Mee Kim
President, Korea Association of International Development and Cooperation

開催情報

開催日時:2012年1月5日(木)
開催場所:JICA研究所

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