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ADBと中国共催の国際ハイレベルフォーラムでJICA研究所副所長、「南南協力支援」の成果を共有

2012.09.27

9月13日、アジア開発銀行(ADB)と中国財政部共催による南南協力ハイレベル会合「High-Level Forum on South-South Knowledge Cooperation」が、フィリピン・マニラのADB本部で開催されました。

本会合は、ADBと中国財政部が2008年に設立した「the PRC-ADB Knowledge Sharing Platform (中国・アジア開発銀行知識共有プラットフォーム)」の第4回目のハイレベル会合で、今回は南南協力によるナレッジ・シェアリングがテーマとして取り上げられました。

黒田東彦ADB総裁、中国の鄭暁松(Zheng Xiaosong)財政部部長助理をはじめ、アジアを中心とした16か国、2国際機関からの約40名の参加者が3つのセッションに参加しました。

研究所からはJICAを代表して北野尚宏副所長が出席し、「効果的な開発パートナーシップ」をテーマにしたセッション1で、JICAの南南・三角協力について発表を行いました。

北野副所長は、これまでの研究所の研究成果をもとに、JICAの南南・三角協力の特徴として、開発途上国の実施機関がセンター・オブ・エクセレンス(研究拠点)の役割を担い、JICAとの協力等を通じて蓄積した経験と知識をスケールアップし、他の開発途上国に提供する点にあることを強調しました。

次いで、スリランカの病院が日本の生産性改善手法(Total Quality Management:TQM)を導入した経験をJICAの協力によりアフリカに移転する「きれいな病院プログラム」や、日本とブラジルによるモザンビークへの農業支援「プロサバンナ・プロジェクト」を事例として紹介しました。さらに、2009年12月の緒方貞子前理事長と中国の李克強副首相との会見以来、JICAが推進してきた中国の財政部、商務部、中国輸出入銀行、および商務部国際貿易経済合作研究院等との交流・連携について言及しました。

ADBは、近年ナレッジ・マネジメントに力をいれており、中国も財政部がADBとともに8月にRegional Knowledge Sharing Initiative(RKSI) を立ち上げるなど南南協力を推進しつつあります。研究所でも、ADBや中国等とも交流しながら、南南・三角協力の成功事例分析と成果の発信に力をいれていきます。

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全体写真5.jpg

JICA研究所北野尚宏副所長(左)

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開催情報

開催日時:2012年9月13日(木)
開催場所:マニラ、フィリピン

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