シンガポールで開催された大学院教育プログラムで研究所代表が講演

2013.03.14

2月25日から3月1日までの5日間、シンガポールで、早稲田大学をはじめとした5か国、5大学の連携による大学院教育プログラムのウィンタースクールが開催され、教員、学生による討論や外部から招いた専門家も交えたワークショップが開催されました。JICA研究所からは、北野尚宏副所長が講演者として参加しました。

このプログラム※は、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科が、高麗大学(韓国)、ナンヤン工科大学(シンガポール)、北京大学(中国)、タマサート大学(タイ)と共に、文部科学省の支援を受けて、アジア地域統合のための永続的な大学院教育の実施を目指して2011年に正式にスタートしました。

北野副所長は、ワークショップの中で、「ASEAN諸国に対する日本の開発援助」と題した講演を行い、日本のASEAN支援は、貿易、投資、援助の統合的なアプローチである「アジア型援助モデル」として説明できると述べました。さらに、インフラ整備を通じた産業集積の形成と、地方の人材育成や民生の向上への支援を同時にバランスよく行うインクルーシブな取り組みの重要性を強調しました。こういった日本の開発援助における経験が、ASEAN諸国と経済的な関係を構築しつつある中国にも参考になり得ることも指摘しました。

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北野副所長の講演の様子

※このプログラムの正式名称は、「アジア地域統合のための東アジア大学院EAUI拠点形成構想、East Asian University Institute for Asian Regional Integration」

開催情報

開催日時:2013年2月25日(月)~2013年3月1日(金)
開催場所:シンガポール

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